建設現場の省人化・自動化が急務となる中、株式会社ポケット・クエリーズは、佐藤工業株式会社、古河ロックドリル株式会社と共同で、山岳トンネル施工現場の安全と効率を飛躍的に向上させる「ドリルジャンボ無線遠隔操作システム」を開発しました。
開発の背景・課題
山岳トンネル工事では、過酷な現場環境下での作業が避けられず、作業員の安全性確保と労働力不足が大きな課題でした。特にドリルジャンボの操作は、危険を伴うため、遠隔操作による安全性の向上と省人化が強く求められていました。
ご提案内容・開発のポイント
このシステムは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を活用し、ドリルジャンボの無線遠隔操作を実現します。
- リアルな操作体験: HMDを通じて、切羽画像、詳細ズーム画像、パススルー画像を合成表示。あたかも現場の操作室にいるかのようなリアルな視覚体験を提供します。
- 高精度な操作性: 無線化による操作遅延を0.2秒以内に抑制。実証試験では、手動・自動掘削作業のいずれにおいても良好な結果を確認しました。
- 直感的なUI/UX: ポケット・クエリーズはHMDの開発および視覚支援技術の最適化を担当し、現場オペレーターが直感的に操作できるユーザーエクスペリエンスを追求しました。
導入効果
本システム導入により、作業員の安全性が飛躍的に向上し、危険な切羽作業からの省人化が実現可能になります。これにより、建設現場の労働環境改善と生産性向上に大きく貢献します。
今後の展望
この革新的な遠隔操作技術は、トンネル工事以外の建設分野や、他の建設機械への応用も期待されており、建設業界全体のDX推進に貢献していきます。
関連リンク
山岳トンネル施工現場におけるドリルジャンボ無線遠隔操作システム開発に関するプレスリリース

ジャンボ操作ユニット
