株式会社ポケット・クエリーズは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「AIを活用した革新的遠隔技術開発プロジェクト」に参画し、世界初となるContact Realityを活用した遠隔触診VRアプリケーションの開発に貢献しました。
開発の背景・課題
遠隔医療の推進は、医療アクセスの向上に寄与する一方で、直接患者に触れる「触診」の重要性から、遠隔での実施は困難とされてきました。この課題を解決し、遠隔医療の可能性を広げることが求められていました。
ご提案内容・開発のポイント
ポケット・クエリーズは、本プロジェクトにおいて「VRベース遠隔触診アプリケーション(可視化・全体統合処理)」の開発を担当し、以下の技術貢献を行いました。
- リアルタイム映像表示: 患者の映像や診断に必要な情報をバーチャル空間に表示し、医師が遠隔からでも詳細な情報を把握できるよう設計。
- 触診意図のリアルタイム伝達: 医師の手の動きをモーションキャプチャシステムで追跡し、仮想空間でリアルタイムに表示。患者アバターを通じて触診の意図を正確に伝えることを可能にしました。
- システム全体の統合: 複雑なシステム構成を統合し、シームレスな遠隔触診体験を提供することに貢献しました。
導入効果
この遠隔触診VRアプリケーションにより、医師は場所を選ばずに触診を含む診察が可能となり、医療アクセスが困難な地域への医療提供の拡大に貢献します。また、医療現場のDX推進と、新たな医療技術の可能性を切り開くものです。
今後の展望
ポケット・クエリーズは、本技術開発で培った知見を活かし、今後もスキル伝承、省人化、多能工化といった現場向けDXツールの開発を推進し、生成AI技術も活用しながら、様々な分野での課題解決に貢献してまいります。
関連リンク
NEDO事業採択「AIを活用した革新的遠隔技術開発プロジェクト」における遠隔触診VRアプリケーション技術貢献に関するプレスリリース


(左・患者側、右・医師側)


デモンストレーション風景①

デモンストレーション風景②