建設・土木現場の深刻な労働力不足とDX推進の必要性に対し、株式会社ポケット・クエリーズは鴻池組と共同で、四足歩行ロボットの自律走行を可能にする「ライントレース機能」を開発しました。この技術は、現場の省人化・自動化を大きく前進させます。
開発の背景・課題
広大な建築・土木現場では、巡回や点検作業に多くの人手と時間がかかります。特に夜間や危険な場所での作業は、作業員の負担が大きく、ロボットによる自動化が求められていました。
ご提案内容・開発のポイント
本開発では、ロボットに搭載された深度カメラと高度な画像認識技術を活用し、床面のカラーテープを正確に認識・追従するライントレース機能を実現しました。
- 高精度な自律走行: ロボットが床面のカラーテープを正確に認識し、指定されたルートを安定して自律走行します。
- 環境変化への対応: 屋外の太陽光下でのテスト走行でも、日向/日影といった照明条件の変化に影響されず、安定した走行性能を実証しました。
- 現場への適応性: 大阪・夢洲での自律走行実験では、建築現場での安定した走行が確認され、実用化に向けた大きな一歩となりました。
導入効果
このライントレース機能を持つ四足歩行ロボットの導入により、建設現場における巡回・点検業務の省人化・自動化が大きく進展します。作業員の負担軽減、作業効率の向上、そして人為的ミスの削減に貢献し、現場全体の生産性向上に寄与します。
今後の展望
ポケット・クエリーズは、本技術を基盤として、今後も建設現場のDXを加速させるための先進的な技術開発に積極的に取り組んでまいります。
関連リンク
鴻池組と共同開発した四足歩行ロボットの「ライントレース機能」に関するプレスリリース

床面に敷設したテープ(ライン)に沿って自律走行する四足歩行ロボット Unitree B2-W